村田裕子主任研究員が、日本水産学会 論文賞を受賞
掲載日:2026年 5月 8日
村田裕子主任研究員が、日本水産学会論文賞を受賞し、令和8年度日本水産学会春季大会において表彰されました。

受賞者
村田裕子(水産技術研究所 環境・応用部門 水産物応用開発部 付加価値向上グループ 主任研究員)
受賞論文
Correlation of extractive components and body index with taste in oyster Crassostrea gigas brands
著者
村田裕子,東畑 顕(水産研究・教育機構),三輪竜一(海洋エンジニアリング株式会社)
論文の概要
宮城県のカキ養殖の震災復興を目的として開発された「あまころ牡蠣」(未産卵一粒カキ)と「あたまっこカキ」(潮間帯干出養殖カキ)の市場での差別化を図るため,国産31銘柄カキの成分分析と官能評価から美味しさ評価指標を検討しました。その結果,遊離アミノ酸総量,セリン含量,グリコーゲン含量が,マガキの美味しさの要素である甘味と濃厚感に関与していることを見出し,これら3成分から成る3Dマップを作成しました。これら2つのカキの美味しさを,この3Dマップ上で,甘味と濃厚感が強いカキであることが示されました。また,カキの結合組織の厚さが美味しさに関係すると考え,結合組織の厚さの割合である身入り度指数と濃厚感との関係を調べ,身入り度指数からおよその濃厚感を把握することができ,現場で簡単に測定,算出できる指標として有効であることが示されました。
本論文は,過去6年間で被引用数が特に多かった論文として,掲載後に安定した引用が続き,Fisheries Science誌の国際的認知度向上に大きく貢献したと評価され,このたびの受賞に至りました。
学会名
日本水産学会
掲載雑誌
Fisheries Science 86巻3号: 561-572 (2020年)
https://doi.org/10.1007/s12562-020-01417-1
関連事業名
平成25年度~平成29年度 農林水産省「食糧生産地域再生のための先端技術展開事業」