松浦雄太主任研究員が令和7年度魚病研究論文賞を受賞
掲載費:2026年 3月13日
病理部免疫グループの松浦雄太主任研究員が令和7年度魚病研究論文賞を受賞しました。

松浦主任研究員(右)と佐野元彦日本魚病学会長(左)
受賞研究課題
Promising Live Vaccine Against Nocardiosis in Japanese Amberjack Seriola quinqueradiata
(生ワクチンはブリのノカルジア症に対して有望なワクチンである)
受賞日
2026年3月8日
受賞研究課題の意義
ノカルジア症はブリ類養殖において最も被害の大きい感染症の1つですが、これまで有効なワクチンが未開発でした。本論文では、ブリのノカルジア症に対して高い有効性を発揮するワクチンを開発するため、種々のワクチンを試作しこれらを用いたワクチン有効性判定試験を実施しました。その結果、ノカルジア症罹患魚由来Nocardia seriolaeより選抜した低病原性株を用いた生ワクチンにおいて、本症に対する有意な感染防御効果が確認されました。本生ワクチンの感染防御効果は少なくとも60週持続することが明らかとなり、長期にわたって効果が持続することも示されました。また、ワクチン接種に伴う魚体への異常は確認されず、安全に使用可能であることも示されました。本研究成果は、ブリのノカルジア症に対し有効性の高いワクチン開発に初めて成功した事例であり、ノカルジア症対策の発展に大きく貢献する成果として評価され、今回の受賞に至りました。
学会名
令和8年度 日本魚病学会春季大会
掲載雑誌の紹介
本研究成果は、Fish Pathologyに2025年3月に掲載されました。
Matsuura, Y., Takano, T., Shimahara, Y., Yoshino, T., Sakai, T., & Matsuyama, T. (2025). Promising Live Vaccine Against Nocardiosis in Japanese Amberjack Seriola quinqueradiata. Fish Pathology, 60(1), 1-11.
(https://doi.org/10.3147/jsfp.60.1)