三好花歩任期付研究員らが、令和7年度日本水産学会論文賞を受賞
掲載日:2026年 4月23日
三好花歩任期付研究員(現育種部・ハタ類育種グループ所属 研究員)が令和7年度日本水産学会論文賞を受賞し、2026年3月27日に行われた令和8年度日本水産学会春季大会授賞式で表彰されました。

2026年3月27日に行われた令和8年度日本水産学会春季大会授賞式で表彰されました。(右:三好)
研究実施者
三好花歩,山口智史,藤倉佑治,宇治督 (水産技術研究所養殖部門・生産技術部 技術開発第5グループ)
受賞研究課題
Artificial masculinization of underyearling leopard coral grouper Plectropomus leopardus through oral administration of 17α-methyltestosterone
論文の概要
ハタ類は高級魚として需要が高く、日本や東南アジアを中心に重要な養殖対象となっています。しかし、多くのハタ類は成長に伴って雌から雄へと性転換する雌性先熟魚であるため、養殖に必要な雄親魚を確保するまでに長い時間を要することが、効率的な種苗生産を進めるうえで大きな課題となっていました。そこで本研究では、ハタ類の一種であるスジアラを対象に、性分化期の当歳魚へ17α-メチルテストステロンを添加した飼料を経口投与することで雄化を誘導しました。その結果、当歳魚の段階で精子形成が確認され、さらに得られた精子を用いた人工授精によって、受精卵およびふ化仔魚の作出にも成功しました。これにより、通常は未成熟である当歳魚の段階であっても雄化を誘導できる可能性が示され、ハタ類養殖における雄親魚確保の効率化に向けた重要な知見が得られました。これらの成果が、実用性が極めて高く、養殖技術として画期的な成果であると評価され、今回の受賞につながりました。
本研究の一部は、農林水産省水産庁の「養殖業の成長産業化のための優良系統の開発事業」により実施されました。
本研究成果は、 Fisheries Scienceに2025年2月6日に掲載されました。
(https://doi.org/10.1007/s12562-025-01855-9)
学会名
日本水産学会