国立研究開発法人 水産研究・教育機構

お問い合わせ

2026(R08). 9.29 カイト式漁具の社会実装による漁船漁業の省力化・安全性向上を目指した共同研究を開始

令和8年9月29日
国立研究開発法人水産研究・教育機構

宮崎県水産試験場

鹿児島県水産技術開発センター

ニチモウ株式会社

 

カイト式漁具の社会実装による漁船漁業の省力化・安全性向上を目指した共同研究を開始

ポイント

  • ビームトロール漁法の代替技術として、カイトトロール漁法の現場普及を目指します
  • 試験操業を実施し、漁業制度面や漁具漁法の課題を調べ、改善策や導入効果を整理します

 国立研究開発法人水産研究・教育機構、宮崎県水産試験場、鹿児島県水産技術開発センターおよびニチモウ株式会社は、小型機船底びき網漁業の手繰第二種漁業(ビームトロール漁法)でのビームの代替となるカイト式漁具を用いたカイトトロール漁法の漁業現場への普及を目指し、共同研究を開始しました。カイトは柔構造の拡網装置であり(別資料参照)、一定の長さと重量を有する剛構造のビームと比べて、省力化や安全性向上の面で優位性が確認されています(平成23~24年度農林水産技術会議の新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業「小型底びき網漁業における省力・省エネ化技術の開発と普及」)。しかしながら、実証データの不足により、漁業制度上の位置付けや技術的課題、導入効果が十分に整理されておらず、調査船調査の採集用漁具としては既に実用化されているものの、漁業現場に普及するには至っていません。また、近年はビーム自体の供給不安も指摘されており、当該漁業の持続的な経営を支える技術としてその必要性は高まっています。

 本共同研究は、カイト式漁具の社会実装に向けた現場実証の第1段階と位置付け、宮崎県および鹿児島県で操業を行う底びき網漁船を用いて簡易的な比較曳網試験を行います。従来のビームトロール漁法とカイトトロール漁法による曳網試験データを収集し、漁業制度面や技術面の課題を把握するとともに、その改善策および期待される導入効果を整理します。さらに、今後の本格的な実証調査を通じて漁業制度上の位置付けを明確化し、社会実装の実現を目指します。また、当該漁具のさらなる普及拡大を見据え、しらすを対象とする船びき網漁業への展開として、現状の2そうびき漁法からカイト式漁具を活用した1そうびき漁法への転換についても検討します。

本件照会先:

国立研究開発法人 水産研究・教育機構 開発調査センター

(広報担当)開発調査専門役 藤田 薫      TEL:045-277-0210(3109)

(研究担当)実証化企画室  貞安一廣      TEL:045-277-0210(3300)

宮崎県水産試験場

(研究担当)資源部 井上海斗 TEL:0985-65-1511

鹿児島県水産技術開発センター

(研究担当)資源管理部 湯ノ口亮 TEL:0993-27-9212

ニチモウ株式会社

海洋営業部第二チーム TEL: 03-3458-4081 FAX: 03-3458-4019

資料(PDF:911KB)

 

お問い合わせ先

国立研究開発法人 水産研究・教育機構  開発調査センター
(広報担当)開発調査専門役 藤田 薫   TEL:045-277-0210(内線3109)
(研究担当)実証化企画室  貞安 一廣  TEL:045-277-0210(内線3300)