国立研究開発法人 水産研究・教育機構

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水産資源研究所 水産資源研究センター 海洋環境部の久賀みづき研究員が日本海洋学会日高論文賞を受賞

掲載日:2026年10月8日

 

 この度、水産資源研究所 水産資源研究センター 海洋環境部の久賀みづき研究員が日本海洋学会日高論文賞を受賞し、2026年度日本海洋学会秋季大会において表彰されました。受賞題目等は以下のとおりです。

 

受賞者の画像

 

  

受賞者

久賀 みづき(水産資源研究所 水産資源研究センター 海洋環境部 暖流第4グループ 研究員)

受賞論文

Backward-tracking simulations of sea ice in the Sea of Okhotsk toward understanding of material transport through sea ice

著者 久賀 みづき(北海道大学低温科学研究所),大島 慶一郎(北海道大学低温科学研究所),岸 紗智子(日本気象協会),木村 詞明(東京大学大気海洋研究所),豊田 威信(北海道大学低温科学研究所),西岡 純(北海道大学低温科学研究所)

※所属は受理当時

 論文(PDF:6,498KB)

論文の概要

 季節海氷域であるオホーツク海では、海氷が融けた直後に植物プランクトンが大きく増殖します。その一因として、沿岸で形成された海氷が鉄などを南へ運び、融解時に放出することが考えられています。本論文では、沿岸域での追跡精度を高めた手法を用いて海氷の動きを過去にさかのぼって追跡し、生物生産が高かった海域で融けた海氷と、砕氷巡視船「そうや」によって北海道沖で採取された鉄濃度の高い海氷の形成域を調べました。その結果、いずれもサハリン沿岸の浅い大陸棚上で形成されていたことが示されました。この結果は、海氷が形成時に海底の堆積物を取り込み、運んだ先で融ける際に放出することが、海氷融解後の生物生産に寄与するという仮説を裏付けています。本研究は、海氷と海洋生態系を結び付ける新たな知見を示し、海洋学の発展に顕著な貢献をしたことが高く評価され、日本海洋学会日高論文賞の受賞に至りました。

学会名

一般社団法人 日本海洋学会

掲載雑誌

Journal of Oceanography 80巻1号: 59ー70 (2024年)

https://doi.org/10.1007/s10872-023-00706-4